イングリッシュコッカーを選んだ時のこと

自分がまだ小学校の低学年だった時に、捨てられた犬を家に連れて帰り、飼いたいと親にせがんだことがあります。親は戌年ですが動物が嫌いだったようで、生活に余裕があったわけでもなく、当然のように許しては貰えませんでした。今となっては、犬を飼うことは簡単でなく親の判断は正しかったと理解しますが、当時は、それぐらい許してくれてもいいのにと思っていたはずです。

私はというと、とりわけ動物が好きだったわけではありませんが、犬は好きでした。百科事典(懐かしい響きです)の「犬」の項目に写真が幾つか載っていたなかで、アメリカンコッカースパニエルという犬種にとても惹かれました。長い耳にふわふわの毛、写真は巻き毛のタイプでした。それ以来、私の心には、アメリカンコッカースパニエルという犬が居座り続けます。

一人目の子どもに恵まれて、二人目を期待し、少し努力したのですが、どうもそのまま行くと果てしない迷路に迷い込んでしまいそうでした。それでカミさんを半ば説得するようにして、一人の子どもを大切に育てることにしたわけです。

子どもが幼稚園に入り、生活に変化を求めたのか、それとも、兄弟の代わりに他の家族の一員を迎えようと思ったのか、記憶が不確かですが、犬を飼おうという私の提案にカミさんが同意してくれました。そこで、アメリカンコッカースパニエルの記憶が蘇り、カミさんに「こんな犬はどうか」と見せたところ、どうも顔のイメージが違うとの反応でした。

マンション暮らしでルールもあって大型犬は飼えません。それでいろいろ調べているうちに、顔つきがスマートなイングリッシュコッカースパニエルが候補として浮上したのです。アメリカンとイングリッシュ。似たような名前で血縁関係ですが、異なる犬種です。アメリカンよりもイングリッシュの方が珍しく、それもまた気に入った理由の一つでした。

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