老犬の旅立ちの兆候

長い時間家族として暮らしてきた愛犬が天国に召される瞬間は見届けたいと思うのです。ご飯を食べていつもどおりに寝て、朝起きたら息を引き取っていたというのは、それはそれで美しい最期です。それでも、最期の瞬間に一声かけてあげることで、飼い主の後悔を一つ減らせるはずです。

一般的なことは分かりませんが、アーさんと接してきたことから、旅立ちの兆しを感じられる事柄を整理してたいと思います。

  1. 食べなくなる。
    やはりこれが一番大きいと思います。食べなければ生きる体力が保てません。老犬になっても食欲は続きます。また、食べなくなっても、また食べるようになります。2日以上食べない日が続くと危険です。
  2. 省エネモードで寝ている。
    できるだけ体力を使わないようにして寝ている感じというのが伝わってきます。見方によっては、生と死のあいだを行き来しているようです。静かに寝ていても、食べる時に起きるとまだ大丈夫です。アーさんは、省エネモードでずっと寝ていても、腹時計が鳴れば、ムクッと頭をあげようとしましたが、最後はご飯の時間が来ても寝たままでした。
  3. 目にチカラがなくなる。
    そろそろお迎えが来る頃かなと思っても、目にチカラが感じられるとまだ生き続ける気持ちがあるのだと思います。アーさんも目がほとんど見えなくなっていたと思います。不思議ですが、見えなくても意志は伝わってきます。亡くなる数日前に桜を見に行って、帰宅後、「来週桜を来週もう一度見に行くよ」と話しかけた時、アーさんの目は、弱気になって「それは無理かなぁ」という感じでした。
  4. 体にチカラが入らない。
    アーさんの場合は、後ろ脚、前脚と筋力が徐々に落ちていきました。体の筋力がどんどんなくなったからだと思いますが、最後は自分の頭を支える筋力もありませんでした。抱っこしても、首がダランとしてしまいます。抱きしめると、弱っていることが直に伝わってきます。
  5. 抱っこをせがむ。
    アーさんがだんだんと弱っていくと、ご飯を食べた後は、ほとんど寝ている状態でした。静かに寝ているアーさんを起こして、抱っこしてあげる、マッサージしてあげる、そんな感じでした。最後の夜だけは、弱い声で、クーとかアーンと鳴いているので、抱っこをしました。落ち着いて、ベッドに置こうとすると、また鳴きます。再び抱っこ。置く。抱っこ。家族で順番に、多分その夜は3時間ほど抱っこしていたはずです。いつもは自分の部屋に行っている子どももリビングで抱っこしていました。別れの時間を知っていたとしか思えない行動でした。
  6. 食べようとする。
    食べられない日が続いていましたが、最後の夜は、蒸しパンを少し食べました。目新しいものだし、割りとやる気を見せて食べたので、まだまだ行けると思っていました。でも、後から考えると、最後の力を振り絞って、頑張って食べたのだと思います。旅立つの準備なのか、飼い主への思いやりかは、分かりません。違った行動をすることは要注意だと思います。
  7. おしっこの回数が増える。
    アーさんの場合、一日2回から3回、おしっこをしていました。皮下点滴をするとおしっこの量が増えることを考慮しても、夜に3回は多かったと思います。声を上げて知らせてくれるので、自らオシッコをしたということです。鼓動が止まるほんの数分前に、ウンチとオシッコをしてくれたのですが、ウンチのポーズを支えている私の膝に、オシッコをしました。夜の3回がなければ、一面オシッコの海になっていたはずですが、最後は残った分だけという感じでした。犬の性格にもよると思いますが、アーさんの場合は、自分でオシッコしたい気持ちが強いワンコでした。そういう気持ちが、最後の夜の行動に表れた気がします。

まだ他にもあったかも知れませんが、ワンコの変化に気付いて上げて、最後の瞬間を看取って挙げられる参考になればと思います。

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